弊社ではアルマイト(陽極酸化皮膜)用染料において50年以上の実績がございます。染料ですので、屋外の強い太陽光や風雨にさらされる場所や、常時蛍光灯等にさらされる環境で色調を保つのは大変厳しいですが、皮膜の劣化以上に着色染料の褪化があってはなりません。
脱脂・エッチング・化学研磨・化学梨地・染色・封孔等各工程の最適化はもちろん、その性能などを加味した、染料の調合、カラーマッチングを常時行っております。
工業的に使用される場合への配慮し、弊社独自の色調テストを行い、お客様のご要望に合わせられますよう、Eメール、お電話等で密なやり取りをさせていただいております。御存知のように様々な条件により色調再現に限りのある場面もございます。しかしながら、デザイナー様独自の色調表現や、工場様のコストダウンに貢献できるかと存じますので、まずはお気軽に御一報ください。
写真提供・Clariant
アルミニウム染料のオリジネイターとして世界的に著名なスイス・クラリアント社(サンド社より独立)は、Sanodal, Sanodure and Sanodye を筆頭にアルミニウム陽極酸化薬品を多く扱っております。
自動車や建築材等におけるアルミニウムの需要は年々増加しており、近年では欧米同様ビルの外装材等にも着色されたアルミニウム材が用いられています。この場合、湿度の多い日本ではとくに耐候性(太陽光や風雨、よごれに対する堅牢度)の強い染料に加え、高度な表面処理技術と大型設備を持つ優秀なアルミ着色加工工場の存在が重要になります。ここ日本には世界最高レベルの技術を誇る工場が存在し、今後も世界のブレインとして更なる飛躍を遂げるでしょう。
物件/プリンス会館(JR蒲田駅前、山手側)
物件/JR九州 西鹿児島駅舎
写真・天王洲 LAPUTA (KAPPOU SUSHI BAR)
陽極酸化皮膜、染色皮膜の封孔処理において、酢酸ニッケル系封孔が最も適しているといわれて久しいですが、高温処理の為、封孔液の寿命は他の処理薬液に比べ早い傾向にあります。封孔剤 A-5 は、長年の販売実績の中で最も「液持ちが良い」と定評のある製品です。液状の為、粉末製品における薬剤吸引の心配が少なく、環境対応性も高いです。
アルミニウム陽極酸化処理工程において、皮膜性能を向上させる目的で封孔処理が施されます。この封孔処理効果を促進させる為、一般に酢酸ニッケル系封孔剤が使用されています。「フーコーFS-08」は、FS-07の後継品であり、電子機器、航空機や機械部品など性能重視な分野に幅広く使用されております。粉末タイプの酢酸ニッケル系封孔剤であり、粉吹き・カブリ等の発生を著しく減少させ、あらゆるアルミニウム陽極酸化処理皮膜の封孔処理に適しています。